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逗子の新たな“遊び場”。古本イサド ととら堂

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nakano
Written by:nakano
逗子の新たな“遊び場”。古本イサド ととら堂

JR逗子駅から銀座通りを海岸方面に5分ほど、おもちゃ屋「のんきや」手前の少し奥まった場所に「古本イサド ととら堂」があります。

色とりどりの本が並ぶ店内

色とりどりの本が並ぶ店内

昨年(2012年)の4月21日にオープンした「古本イサド ととら堂」。
落ち着いた雰囲気の店内へ一歩足を踏み入れてみると、色とりどりの本が所狭しと並んでいて、見ているだけで楽しい気分になります。

雑誌はもちろん、文庫・アートブック、サブカルから絵本まで幅広いラインナップの「古本イサド ととら堂」店主の木村海さんに、本や逗子の魅力を伺いました。


“遊び場”としての古本屋さん

――はじめまして。今日は宜しくお願いします!
早速ですが、「古本イサド ととら堂」という店名の由来を教えてください。

木村店主(以下、木村):“イサド”とは宮沢賢治の「やまなし」に出てくることばで「もうねろねろ。おそいぞ。あしたイサドへ連れていかんぞ。」という一節から取りました。
“イサド”がどのような場所かわかっていませんが、きっと楽しいところだと思い、そんな場所にできたらいいなという願いから名付けました。
“ととら”はペルーとボリビアにまたがるチチカカ湖に暮らす人たちの家やボートを作る、生活に欠かすことのできない葦の名前です。
富士山より標高の高い、厳しい環境で暮らす人たちの強さを少しでも持つことができればと思っています。

――なぜ逗子でお店を始めようと考えたんですか?

木村:地元は葉山ですが、ずっと東京へ出ていました。
何年かぶりに逗子を歩いてみると、ほんとに浦島太郎状態で(笑)
小学校・中学校時代によく遊び、足を運んだお店がずいぶん無くなってしまったなぁ…という印象を受けました。
東京でお店を出すことも考えましたが、古本屋があまり根付いていない場所にチャレンジしたいという気持ちと、昔よく遊んだ街に新しい遊び場を作りたいという気持ちで逗子にオープンしました。

――たしかに。私も葉山育ちですが、昔よく行ったようなゲーム機を置いた小さな駄菓子屋さんなどもほとんど見なくなりましたね。

木村:駄菓子屋さんもそうですが、よく行った本屋さんやおもちゃ屋さんも減ってしまったなと感じています。

 

本の楽しみ方は“読む”ことだけじゃない

――様々なジャンルの本が並んでいますが、力を入れているカテゴリーなどはあるんですか?

木村:「とあるジャンルの専門店」というよりも、本を楽しむ入口として幅広いジャンルを取り揃えるようにしています。
本の楽しみ方は、“読む”ということだけではないと思っています。
本の質感や表紙のデザイン、パラパラとページめくって見ているだけでもじゅうぶん楽しめるものだと思います。

――私も読みもできないような難しそうな本を買っては、本棚に並べるのが好きです(笑)
そんな楽しみ方もアリなんでしょうかね。良かった(笑)

 

お店に“完成形”はない

――店舗の内装や本棚は木村さんご自身で作られているんでしょうか?

木村:はい。ほとんどの自分で作ったものです。
これからも新しい棚を作ったり、店内をどんどん変えてゆきたいと思っています。

――今でも素敵なお店なのに、まだまだ変えていくんですか?

木村:お店に“完成”ということはないと思っています。
何度も来てくださるお客様にも、常に新しい発見や本を探す楽しみを体験して頂けたらと思っています。

――足を運ぶたびにお店の中を探検し、宝探し的に新鮮な楽しみ方ができるんですね。

―― 今後どのようなお店にしてゆきたいですか?

木村:「本を買いに」というだけでなく、ちょっと時間が空いてしまったときに、ふらりと立ち寄ってもらえるような場所にしてゆきたいです。
「ちょっと遊びに」という感覚で、大人も子供もいらしていただければ嬉しいです。
銀座通りから奥まったところで、少し入りにくいかもしれませんが、軽い気持ちで店内を覗いて頂きたいなと思います。


今回お邪魔した「古本イサド ととら堂」店主木村さんのお話を伺っていると、オモシロイお話が次々と出てきて時間が経つのも忘れ長居をしてしまいました。

本棚は店主木村さんのお手製!

本棚は店主木村さんのお手製!

木村さん、お忙しい中本当にありがとうございました!

何度も足を運んだことのある人も、まだお店に入ったことの無い人も、逗子にできた“遊び場”に足を踏み入れれば、何か楽しい発見があるかもしれません。

また2月23日(土)より「ととら堂」と「Baby’s Breath」の企画で、以前湘南ノオトでもご紹介したことのある逗子在住の絵本作家山﨑優子さんの原画展が開催されます。


Baby’s Breath&ととら堂
山﨑優子原画展

銀座通りという名の川を渡って
ととら堂とBaby’s Breathとの絵本作家 山﨑優子さん『このはしわたれば』合同原画展

日程:2/23(土)~3/10(日)

山﨑優子さん原画展の詳細

山﨑優子さん原画展の詳細

絵本の販売はもちろん、山崎さんの在店時にはサインを貰うこともできるそうです。


「古本イサド ととら堂」では今後も展示会やイベントをいろいろと企画されているようです。
逗子にどのような“遊び場”が広がってゆくのかこれからがとても楽しみです。

 

古本イサド ととら堂

営業時間:
11:00~22:00(過ぎ頃まで)
定休日:
月曜日
HP:
古本イサド ととら堂
住所:
神奈川県逗子市逗子5-3-39

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