逗子から葉山へと向かう山手通りの途中、風早橋バス停すぐそばにある田中屋酒店さんが3月31日（日）をもって残念ながら閉店することとなりました。

長く葉山の酒呑みを支えてきた田中屋酒店。かくゆうボクも何度となくお世話になりました。
気さくな女将さんと、寡黙で優しいご主人さんの雰囲気が何ともいえず素敵なお店です。

数日前からお店の前に、お馴染み手書きポップで「セール開催中」とありました。『あれ？珍しく田中屋さんもセールをやったりするんだなぁ』などと思っていましたが、今思えばきっと閉店へ向けたセールだったのでしょうが、その時は閉店のことは全く知りませんでした。

閉店へ向けがらんとした店内

閉店前日にお店へ伺うと、店内の商品がほとんど無くなりさっぱりとしてガランとしていました。何とも言えない寂しい気持ちになりました。

ご主人にお話を伺うと「昭和9年から始まったお店だけど、体調を崩してから配達が難しくなってきちゃったからね」と少し寂しそうな笑顔で話してくださいました。

昔からお買い物をすると、気さくで明るいお母さんがサッポロポテトやかっぱえびせんを持たせてくれることがしばしば。

この日も焼酎やホッピー、ジンジャーエールなどを買わせて頂くと、いつものようにかっぱえびせんをサービスしてくれました。
普段、自分で買う機会がほとんど無い「かっぱえびせん」。田中屋さんでおまけに頂いた時にしか食べていなかったので、これが人生で最後の「かっぱえびせん」になるかもしれません。

田中屋酒店さん、長い間お疲れさまでした。そしてありがとうございました！
かっぱえびせんとサッポロポテトを見るたび、きっと田中屋酒店さんを思い出すことになるでしょう。

かっぱえびせん

田中屋酒店