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【葉山町】戸別ゴミ収集/資源ステーション方式への変更まとめとその後…

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nakano
Written by:nakano
葉山町:戸別ゴミ収集/資源ステーション

葉山町のゴミ回収方法が変わって約2ヶ月。
始まる前は“どうなることか”と不安に思っていた方も多いと思いますが、少しづづ「戸別収集/資源ステーション」方式に慣れてきたころかと思います。
もう一度、おさらいの意味も込めて「戸別ゴミ収集/資源ステーション」方式についてまとめてみたいと思います。

 

2014年6月からごみの出し方・分け方が変わりました。

これまで「燃えるごみ」「リサイクルプラ」「プラスチック」「ビン」「カン」「ペットボトル」「ミックスペーパー」「燃えないゴミ」と分類し、全てゴミステーションへと捨てていたものが以下のような分類、ゴミの出し方へと変更になりました。

▼戸別収集で出すもの

  • ・燃やすごみ
  • ・容器包装プラスチック
  • ・プラスチックごみ

▼資源ステーションに出すもの

  • ・缶、金属類、古紙類、布類
  • ・びん、ペットボトル、白色トレイ、廃食油
  • ・埋め立てごみ(陶磁器製/ガラス製の食器や鏡、乾電池、小型電気製品、蛍光管/電球
  • ・草木類

以前の方式に比べ、分類がかなり多く感じてしまいます。
資源ステーションに出すものは、資源ステーションでさらに細かく分類して捨てるようになりました。

 

「戸別収集・資源ステーション ごみ収集説明会」に参加

戸別収集・資源ステーション ごみ収集説明会

戸別収集・資源ステーション ごみ収集説明会

2014年6月から始まるごみ収集方法の変更に先立ち、3月~5月まで葉山町各地の町内会館や図書館、福祉文化会館で説明会が行われ、5月25日(日)に福祉文化会館で行われた説明会に参加してきました。

□ 9:00、時間定刻にスタート

冒頭10分間、戸別収集について簡単に説明するDVDを視聴後、登壇した葉山町の職員さんからの説明が始まりました。

□ そもそも何故戸別収集を行うか?

葉山町にはゴミの埋め立て地が無いため、他地域に運んで埋め立てをしている状況。
日本全国的にもだんだんと埋め立てられる場所が少なくなってきている中、(葉山町ではないが)原発事故の影響でゴミを焼却した際に出る「焼却灰」の放射線量が高く、埋め立てられない場合や埋め立てる際に被せる土の量を増やさなければならなくなり、さらに埋め立て場所が少なくなってきているとの説明。

□ 戸別収集にすることで本当にゴミが減るの?

埋め立て地が減少傾向にある今、わたしたちにできることは“少しでもゴミを減らすこと”。
先行して葉山町内で戸別収集をテストした地域では、約17%ほど燃やすごみが減少したそうです。ごみ分別の見直しが要因として考えられるのではないか、とのこと。

□ 戸別収集にすることで経費がかさむのでは?

これまで、焼却する前に作業が必要だった「焼却処理経費」「不燃物処理経費」「人件費」などが、町民の皆様にお手伝いして頂くことで減少。資源化の経費は上がるものの、トータル約1,400万円の経費削減を目指しているとのこと。

□ 資源ごみについて

町内会自治会と業者で直接契約し、そのまま問屋に売りに行くというルートで、1kg5円の奨励金が町内会に入る。

 

ごみの分別方法

説明会で配布された冊子

説明会で配布された冊子

資源ステーションに出すもの

資源ステーションに出すもの

□ 新しい分別の分類について

・金属製調理器具
他の金属に比べ良い金属を使用しているので、資源として別分類にしてある。

・古布/衣類
着られるものに関しては他国などでそのまま着てもらうため、ボタン・ファスナーなどはつけたままで資源ステーションへ出してOK。
再利用できない衣類や古布は工場の掃除などで利用。「着られる」「着られない」は問屋で判断するので古布と衣類は分別する必要はありません。また、着られる衣類に関してはできることであれば一度洗濯をして出してもらえると嬉しいとのこと。(もちろん強制ではありません。)
再利用が難しいボロ布や、見られたくない下着類などは「燃やすごみ」として出すこともできます。

・ビン類
「茶色」「透明」「その他」と分けて資源ステーションに出します。
「透明」「茶色」ビンに関しては、溶かして再度茶色ビンとして、その他のビンは道路となって生まれ変わるそうです。また、ビンのラベルなどに関しては「取れるものは取る、取れないものは取らなくて良い」そうです。

・ペットボトル
キャップ、ラベルを外したのち、どうしてもかさばってしまうため、できる方だけで構わないので潰して資源ステーションへ。
日本製のペットボトルはその後の再利用を考えて無色透明。ペットボトルや繊維として再利用される。外国製品などで見られる色付きペットボトルはペットボトル分類ではなく「容器包装プラスチック」と分類することが望ましいとのこと。
ペットボトルに入れても収集しないことはありませんが、分別の手間(コスト)がかかってしまうそうです。

・白色トレイ
白色トレイ以外の色付きトレイは「容器包装プラスチック」に分類。

・廃食油
袋やジップロック等に入れると回収中に漏れてしまう恐れがあるため、ペットボトルや元々油の入っていた容器に入れて資源ステーションへ。
固めるテンプル等で固形化してしまったものはリサイクルが出来ないため、「燃やすごみ」へと出す。

・埋め立てごみ
植木鉢や陶磁器製・ガラス製食器・鏡など他の分類の無いものは「埋め立てごみ」として資源ステーションへ。
割れた食器など、危険なものは紙につつむなどして出します。

 

「容器包装プラスチック」と「プラスチックごみ」

容器包装プラスチック

容器包装プラスチック

プラスチックごみ

プラスチックごみ

□ 容器包装プラスチック

容器包装プラスチックとは「商品の容器」または「商品の包装」のことで、商品本体がプラスチックのものは「プラスチックごみ」となります。

例)ラップ
・購入し、家庭で使用したもの → 商品本体 ⇒ プラスチックごみ
・店で包装されたもの(惣菜など)→ 商品の包装 ⇒ 容器包装プラスチック

ポテトチップスなど油がついているものも、洗剤を使って油が取れるまで洗う必要は無く、汚れているものはカスが取れる程度で構わないので軽くすすいでほしいとのこと。

□ プラスチックごみ

上記「容器包装プラスチック」でふれたように、“商品そのもの”がプラスチックのものに関しては「プラスチックごみ」に該当します。(スポンジ・バケツ・ザル・サンダル・ハンガー・ビデオテープ・CD・カセットなど。)

金属が一部ついた洗濯ばさみなど、金属製のリング等が取れないものに関しては取らずに大部分がプラスチックのため「プラスチックごみ」として捨てて構わないそうです。基本姿勢として「取れるものは取る、取れないものは無理をしてとらない」といった心構えで問題無いようです。

□ ミックスペーパー

ミックスペーパーとは紙箱・包装紙・封筒など水に溶ける紙のことで、資源ステーションに出す際は紙袋で出すことになっています。
ただし、シュレッダーをした紙に関しては風で飛んで散らかってしまうため、ビニール袋が使用可能です。

ミックスペーパーとして出せないものとして、紙コップ・紙皿・紙製カップ麺容器・紙製ヨーグルト容器など防水加工されているものや、感熱紙、カーボン紙(宅急便の伝票など)、匂いのついたもの(お線香・石鹸の箱など)や、水に濡れてしまった紙などはミックスペーパーとして出せないそうなのでご注意ください。

■収集作業員のかたからのお願い

  • ・小さい袋がたくさん、ではなく出来ればひとまとめにしてください。
  • ・ゴミの汁がたれないようにしてください。
  • ・バケツやゴミ箱などをゴミで出す際は、ゴミ入れと間違えやすいためゴミ(捨てる)と分かりやすく明確にしてください。

とのこと。“ゴミ箱をゴミに出す”際は気を付けないとですね。会場にも少し笑いが起こりなごやかな雰囲気になりました。

 

迷ったときに。これは何ゴミ?

革製のカバン

 ⇒金属などがついていても取ることは難しいので、そのまま燃やすごみで出す。

納豆容器

 ⇒白い容器は「白色トレイ」ではなく「容器包装プラスチック」に。
 ⇒タレやからしの入れ物も、軽くすすいて「容器包装プラスチック」

窓付き封筒(窓の部分が透明のもの)

 できれば切り取って分別する。
 ⇒窓:プラスチックごみ
 ⇒封筒:ミックスペーパー

 

戸別収集トラブル

我が家のゴミを持って行ってくれない…

戸別収集が始まってすぐ、路地の奥地にある我が家のゴミは悲しいかな回収してもらえませんでした。

その後数日、様子を見てみることにしましたが、回収してもらえたりもらえなかったりでした。
葉山町役場に電話をしてみたところ「クリーンセンターに問い合わせてください」と言われ、クリーンセンターへと電話。
家の詳細な場所などを伝えると、次回からは間違いなく回収をしてもらえるようになりました。回収業者さんありがとうございます!

葉山町クリーンセンター
046-876-1153

とある海岸線の資源ステーションは、近隣マンション住民のクレームで撤去されたとの話を耳にしました。集合住宅のゴミ出しと関係ないとはいえ、町民それぞれが戸惑いながらも協力している中、少し寂しい気持ちになってしまうような話もいくつかあったようです。

 

戸別ゴミ収集/資源ステーション方式のこれから

始まる前は賛否両論あった「戸別ゴミ収集/資源ステーション方式」。少しづつ慣れ始めてきたころかと思います。
以前に比べ、町で見かけるカラスの数は減ったように感じます。しかし一方で、町で見かける(各家庭の前にある)ゴミ箱の数はかなり増えました。“町の景観”という意味では、果たしてどちらが良いのか判断が難しいところですが、今回の方式で説明会で話のあったように「経費の削減」「ゴミの量の削減」に少しでも繋がれば良いですね。

今後の課題…

資源ステーション

ゴミ箱と間違えやすい?資源ステーション

花火大会後に海岸通りの資源ステーションを通りがかった際、ゴミ箱と勘違いしてしまったのかたくさんのゴミが捨てられていました。
観光客の多くなる夏シーズンなどには、何かしらの対策が必要なのかもしれません。


以上、「【葉山町】戸別ゴミ収集/資源ステーション方式への変更まとめ」でした。
※本文中、記述の誤り等あれば是非ご指摘ください。

 

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